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7:1看護について物申したい

日本の入院基本料金で最も手厚い7:1看護配置。

 

いわゆる急性期病院での看護配置になります。

 

うちは7:1なんで〜

 

7:1看護って、いいよね〜

 

と言う方、ちょっと待って!

 

本当に7:1看護の事をご存知ですか?

 

今回は、そんな7:1看護配置基準についてのお話。

 

 

さて、7:1看護配置は、その名の通り看護師1人が患者7人を受け持つ配置基準ですが、これが何故できたのか。

 

日本は先進国の中でも医療サービスが発達していない国の一つでした。

 

医療技術は高いのですが医療サービス、いわゆる看護サービスが高くなかったのです。

 

そこで海外の看護配置基準を真似した訳ですね。

 

海外の看護配置基準は7:1が主流です。

 

と言うか海外では7:1が一般の最低基準なのです。

(特別な認可があれば15:1が可能)

 

何故か?

 

看護師か少なければ医療ミスが起こりますよね?

 

看護配置基準が悪ければ危ないから、海外では7:1看護配置を下回れば違法なのです。

 

いいですか?

 

海外では7:1看護配置を下回れば危ないから違法なんです。

 

さて、日本の看護配置に戻りましょう。

 

日本も7:1看護配置です。

 

これは海外を模倣したものです。

 

7:1看護とは「常、何時も7:1」でなければなりません。

 

昼間であっても、準夜であっても、深夜であっても常時7:1であることが7:1看護なのです。

 

日本でも7:1看護配置基準について、厚生労働省の告示で、こう明記されています。

 

「当該病棟において、一日に看護を行う看護職員の数は、常時、当該病棟の入院患者数が七又はその端数を増すごとに一以上であること。ただし、当該病棟における夜勤を行う看護職員の数は、前段の規定にかかわらず、二以上であることとする」

 

はい、つまりはですね。最初の文で、常時7:1看護配置にしないといけませんよ。と書かれている訳です。

 

常時7:1看護配置は、前述した通りに朝も昼も夜も常に7:1看護配置と言う事です。

 

はい、ここで疑問が出てきますよね。

 

夜勤は、そんなに看護師いないじゃない?

 

そうなんです。文章の後半を見てください。

 

夜勤看護師は2人以上いれば良いことになってますね。

 

はい、矛盾していますね。

 

海外と同じ医療サービスにするために、海外と同じ「常時7:1」にしたいが日本では病院が多すぎで、一つの病院に看護師が集まらないので常時7:1看護と明文化しつつも、夜勤看護師は2人以上いれば良いとしている訳です。

 

これは常時配置ではなく、常勤配置と言うものになります。

 

そりゃそうですよ。常時7:1看護配置をしようと思えば約50床の病棟で、看護師は80人程は必要になりますから。

 

さて、では日本での7:1看護配置は、本当の常時7:1看護配置に換算すると、どれくらいになるかと言うと15:1です。

 

みなさん、思い出してください。

 

冒頭で言った海外では7:1看護配置を下回れば違法であるということを。

 

そう、日本の7:1看護配置は海外でみれば15:1で違法になるんです。

 

危ないんです、ミスが起こるんです。

 

インシデントが出て当たり前なんです。

 

もう少し、看護配置を現実的に考えなければ日本の看護サービスも危ういかもしれません。